Vee RubberのTackee(タッキー)タイヤは ブロック表面にのみソフトコンパウンド(Tackeeコンパウンド)を配し濡れた岩や濡れた木の根へのグリップを確保しています。 このTackeeコンパウンドとベースゴムの継ぎ目で亀裂のようなものが生じることがあります。 ↓赤線下がTackeeコンパウンドの継ぎ目と、亀裂です。 結論から言いますとこの亀裂の生じた状態からタイヤの寿命まで使用しても亀裂が進行してタイヤの破裂につながったとの現象は確認できていません。 なので木下はタイヤの破損につながる亀裂とは認識していないです。 ・亀裂はどうして生じるのか、その由来は。↓写真がTackeeタイヤの断面です。ブロックの表面数mmのところでゴムの色が違うのがわかるでしょうか? これがTackeeコンパウンドの層です。 タイヤ全部をTackeeコンパウンドで製作したわけではなく、地面と接する表面のみをTackeeコンパウンド化しています。 この構造でタイヤブロックの剛性を稼ぎながら、滑りやすい路面でのグリップを確保しています。 なのでこの数mmのTackeeコンパウンドの層が摩耗してしまうと、Tackeeタイヤとしての寿命となります。 ↓このTackeeコンパウンドの層はブロックとトレッド部分を覆いながら タイヤのサイド赤線の部分まで続いています。 サイドの部分でだんだん薄くなりその先はカーカスからタイヤ表面まで全層ベースゴムのみの構成になります。 このTackeeコンパウンドの末端部分がタイヤを使用しているうちわずかに剥がれるようです。 ↓この写真でタイヤサイドの継ぎ目部分がわかるでしょうか? 亀裂があるとTUBLISS等でチューブレス的に使用しているときに空気が抜けやすいとは聞いています。 昨年から木下のマシンでTUBLISSを用いてVeeRubberタイヤを装着使用していますが現状ではインナータイヤの空気圧を適切に保てば特に空気漏れは感じません。 またサイドに亀裂が見えているTackeeタイヤを継続使用していますが、 今のところレース中に空気の補充が必要になるほど空気圧を保持できないものではないようです。(タイヤはVRM-300R 120/100-18) 他のサイズでは最初からTUBLISSを使用できなかった例もあるようです。 (TackeeはチューブタイヤですのでTUBLISSでの使用は保証出来ないです。すみません) 加えて、TackeeでないFIMエンデューロタイヤではサイドの亀裂は生じずTUBLISS使用でも1週間程度のツーリングが可能でした。 (但しTUBLISS自体は公道走行が推奨されていません。) 以上ユーザーの皆様の参考になれば幸いです。 もちろんタイヤ自体の問題がある場合もありますので 気がついた所があればお気軽にご相談ください よろしくお願いします。 VeeRubber木下電機サイトに戻る 20141111VeeRubber木下電機作成 |